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秋の北アルプス、燕岳から大天井岳、常念岳へのテン泊縦走 ④


12時10分 常念小屋着


コースタイム7時間のところを約6時間でたどり着く。


常念岳は、立派な山容をしていて、さすが百名山に数えられるだけのことはある。


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常念小屋でテント場の受付を済ませ、


いやもう、ちゃんとしたごはんが恋しくなって、本日の昼食は小屋でとることにした。


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カレーやうどん、そばなどのメニューから牛丼をお願いする。


久しぶりの肉や~~~!


って、楽しみに待つこと5分・・・


肉3切れしか乗ってない(T-T)


(余りの悔しさに、写真すら撮る気にならなかったわ)


こんなんだったら、カレーかそばにすればよかった。。。


しかし、山小屋ってね。なんだかテン泊の登山者には冷たい。


「ああ、テン泊ね」って感じで、「荷物は外に。小屋のトイレは使えないから、外のトイレ使ってね。水は1リットル200円ね」


お前は客じゃね~って感じで結構ぞんざいな扱い。


まあ、仕方ない。


山小屋に1泊2食で泊まると、1万円近くする。夏場のシーズンしか営業していない山小屋にとっては稼ぎ時。小屋泊まりの人のみがサービスを受けられる資格があると・・・。


確かに、テン場1000円と差別化しなければ、山小屋泊の価値が下がる。


それに、テントのヤツは、小屋に頼らず自分でなんとかするのが山の掟らしいことは、前回のテン泊でもなんとなく学んだ。


そのかわり、雑魚寝が基本の山小屋に比べ、テントはプライベートな空間があるし、消灯時間もない。布一枚隔てて大自然の息吹を感じるのは、テン泊ならではの醍醐味だ。


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さすがに日曜日、翌日は平日とあって、テント場は閑散としている。


少し休憩して、常念岳まで登ることにした。


常念小屋から山頂までのルートタイムは1時間20分。

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アタックザックに必要最低限の荷物だけ積めて13時30分にアタック開始!


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なかなか急登で、さらに岩場で足下も不安定。6時間歩いた後には、やや堪える。


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14時20分 約50分で登頂成功!


まあ、かっとび伊吹のことを思えば軽いもんよ!(`・ω・´)!


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ここからも槍ヶ岳を拝むことができる。

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こちらは、さらに奥の蝶が岳へ続くルート。かなり険しそう(;゜ロ゜)


こんなところ、テン泊の荷物担いで降りたら転げ落ちそうだわ (((; ゚д゚)))ブルブル


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大天井岳に続く尾根。ここを歩いてきたんだなぁ~


山頂で10分ほど過ごし下山。どちらかというと、下りの方が神経を使う。山の事故は登りより、圧倒的に下りで起きやすいことがよく分かる。


テントに戻れば、早速スーパードライ(笑)


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そして、またまたひとり宴会 (*ノ∀`)アチャー


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ソロのテン泊は、やたらと夜が長い・・・


これからの人生について考えてみようと、あれこれ思考を巡らせても、30分もすれば十分だ。


テレビもなく、スマホも電波は届かない。重たくなるから本も持ってきてはいない。


余りにも暇なので、メモ帳に今回の山行記録をまとめてみる。


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すると、なんだか外が騒がしい。


真っ暗ななかに、常念岳から下ってくるライトの明かりが見える。


しかし、明らかにルートを外れている。


岩場の登山道は明瞭に道がついている訳ではなく、マーキングを頼りに歩くことになる。


当然、暗くなればマーキングを見落とす可能性は高く、道迷いしやすくなる。


そういえば、下る途中で、登りの爺さんとすれ違った。


時間的には、もう登る時間帯ではない。とくにこの爺さんの足は遅かった。


小屋の人たちが、その明かりに気づき、ルートを外れていることを警告する。


しかし、それを無視するかのように、どんどんコースを外れた谷に向かって下っている。


「これはヤバいぞ」


騒ぎに気づいたテン場の人たちと、その行方を見守る。


道迷いしたときの鉄則は、元の道に戻る、つまり下ってはいけない。


シロートだ。


山小屋の人たちが総出で正しいルートへ戻るよう、声と明かりで導くも、止まる気配がない。


埒があかず小屋の人がその登山者の元に向かう。


頼りになるのは、ライトの明かりだけ。


小屋の前の少し小高くなったところで、別の小屋の人が遭難者の元へ誘導する。


見事な連係プレイで、ようやく遭難者のもとにたどり着く。


山の遭難って、こうやって起こるんだ。今回は大事にならずに済んだけど、


高齢者の遭難が多いって、わかる気がした。


体力の過信や自分は何とかなるという頑なさ。あれだけ呼んでいるのに従おうとしない。


山は、どれだけ自分に冷静にいられるか、正しい判断を下せるかが、大げさではなく生死を分けると実感する。


早出、停滞、撤退・・・ とにかくリスクを最小にすることが山の行動の鉄則だ。何かが起こってからでは遅いし、多くの人に迷惑がかかることを肝に銘じる。


そうして、テントに戻り、シュラフに包まる。


夜半過ぎには、雨粒がテントを叩きはじめた。


明日の天気は崩れる予報。


せめて午前中だけ持って欲しいと願い、眠りにつく。


続く。。。






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