(その②からの続き)
朝、テントの中でまどろみながら、5時ごろになって。。。
まだ、外は雨・雨・雨
とりあえず、トイレと情報収集するためにカッパ着て小屋まで行くことに。
実は、昨晩ちょっと小屋の自炊場を使わしてもらえないかと頼んだら、
「それは、素泊まりの人が使うところで、基本テン場の人はテン場で何とかするものです!」
と小屋のご主人から厳しいお言葉をいただき。
テン場1000円
素泊まり6500円
この金額の差があるのだから、それを許していては示しがつかないと言うことです。
確かに自分が甘かった。
双六のテン場は、広くて結構人気なんだけど、結局、昨晩テン場撤退して素泊まりに変更したパーティーもあって、ブル隊ともうひと組だけになっていました。

※オレンジのテントは夕方に撤収していました。人気のテン場でこれは珍しい?!
それでも、一応テン泊デビューは果たした。
小屋のご主人も
「テントだけ撤収してきたら、小屋の玄関で荷物の整理してもいいですよ」って優しい言葉をかけていただき、本当に助かりました。
とりあえず、雨の中テント片づけて、荷物をザックに詰め込んで、小屋に向かいます。

※この写真は前日の晴れ間に撮ったものです。
ちょうどご主人がコーヒーを入れていたので、コーヒーをいただき(もちろん有料500円)持ってきたパンをかじります。
さて、これからどうするか?
天気予報も向こう2日間は期待できない。
もうブルさんテンションダダ下がり(xдx;)↓↓
Bull「もう降りようか」
師匠「そうですね・・・」
鷲羽、水晶はあきらめ下山を決めて、ひとまず来た道を戻り雨の中カッパを着込んで鏡平小屋をめざす。
登山道を10分ぐらい歩きながら、あれこれ思いが巡る。
“昨日より、だいぶ重いザックも慣れてきた感じがする”
“本当にここで撤退して帰っていいのか?”
”いや、ここで帰ったら、絶対に後悔する”
“でも、足痛いし攣りそう(T-T)”
“テント濡れてるし、もう、テン泊やだな~”
”待てよ! そういや、弓折分岐から笠ヶ岳に向かうルートあったな?”
“雑誌で見たあの稜線いい感じだったよなぁ~”
意を決し
Bull「師匠、笠ヶ岳に行ってみます?」
師匠「おお~ 自分もここで帰ったら消化不良起こすところだったよ!」
速攻決まりで、急遽笠ヶ岳に向かう事にします。
やっぱり岐阜県民としては踏んでおかなきゃ ヾ(´∇`)ノ゙
双六小屋からルートタイムで5時間半。
そうと決まれば歩くだけです。
相変わらず雨は降ったり止んだり・・・
カッパの中が蒸れてきますが、幸い気温は低い。
正直、2日目はスマホが濡れるので、ザックの中に仕舞いっぱなし。
写真ありません。
ところがね~ カメラ出しておけばよかったと大後悔・・・
なんと、
雷鳥が(;゜ロ゜)
それも、1羽や2羽じゃありません。
最初、親鳥とヒナ4羽を皮切りに、カップルが2組、そしてたぶん兄弟だと思われる2羽の
キタ━(゚∀゚)━
雷鳥フィーバー (*^o^*)V
数々の山を登ってきた師匠でも、こんなのは初めてらしい。
天候悪い中、ほぼ登山者もいない登山道で文字通り羽を伸ばしていたのでしょう。
弓折分岐を越えたあたりから、単独の年配の女性が一緒になって、雷鳥に先導されたり、お花が咲き乱れる道をに歩きます。
この方(Wさん)、すごく花に詳しくて、まったく花を知らない師匠やブルさんにいろい教えてくれました。たぶん我々ふたりなら、ただ、雨の中黙々と歩いていたと思う。
Wさんがいなかったら、ガスがかかってまったく景色が望めない中でつまらない山歩きになっていたことでしょう。
山には、こういう出会いがあるのがいいですね。

ただ、登山者がみんないい人とは限りません。
よくあるんだけど、ひとりで登って声かけて自分の自慢話をやたらしたがる年配のおじさんとか、とにかくうっとうしい輩もいるので注意!
登山はじめた当初は律儀に付き合ってたけど、もう最近はそういう匂いを敏感に感じられるうになったので、
「(°°;) ん、ヤバいな・・・
って、思ったら軽くスルーすることができるようになりました(笑)
趣味の世界だからね。楽しいと思う人とお付き合いすればいいと思います(`・ω・´)(キッパッリ)
そんなこんなで、ルートタイムから30分遅れの約6時間で笠ヶ岳山荘に到着です。

※山荘に着いた頃には雨も止み、うっすらと笠ヶ岳の山容が見えました!
もちろん、迷わず小屋泊まり。ただし、食料はいっぱいあるので素泊まりにして、食事は自分で作ることに。
乾燥室でカッパやら濡れた服など乾かして、足を伸ばしてゆったり休憩。。。(*´ー`*)
テン泊したからこそ、小屋泊のありがたさを身にしみて感じます。
そして、ザックを軽くするために持ってきたお酒をすべて消費すべく、談話室でWさんと遅くまで(といっても消灯は9時だけど)話し込みました。
小屋は小屋で楽しいものです。ただし、空いていればの話ですが・・・
※人気の北アルプスは、天気のいい週末は、1つの布団に3人とか寝るらしい(^_^;